2016年7月31日 更新

失敗しない!帯締め選びのコツとは・・・?!

帯締めって、いろいろな種類があって楽しいけど、どんな着物にどんな帯締めが合うのか、悩ましいことってありませんか?帯締めの種類、選び方のポイントなどを探ってみました!

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帯締めの種類

帯締め紐には大きく分けて、二種類ある。一つは、丸ぐけとよばれる、布で綿をくるんだ紐であり、もう一つは組み紐である。
組み紐は、さらに、「丸打ち(丸組)」、「角打ち(角組)」、「平打ち(平組)」の三種に分けられる。
まずは帯締めの種類を調べてみました!現在は組み紐のものが主流で、丸ぐけは花嫁衣装や第一礼装、振袖で使われる特別感のあるものです。
平打ちの帯締め

平打ちの帯締め

今の帯締めは平打ちのものが主流です。
さらに細かく種類を分けていくと、組む手法によって高麗、貝の口、笹波、冠などに分かれます。それぞれ組み方が違います。
丸ぐけの帯締め

丸ぐけの帯締め

成人式・振袖・色打ち掛けに可愛い帯締め古典系!華やかな丸ぐけの帯締め。丸ぐけには綿が入っているのでボリュームがあります。
丸組の帯締め

丸組の帯締め

丸組は太目のものや飾りのついたものは、成人式用に使われるものが多いです。片一方が飾紐になっているタイプは、変わり結びで華やかな結び方をすることもできます。

持っていると重宝する!おすすめ平打ちの帯締め2種類

冠組

冠組

普段使いに重宝する冠組。
洒落ものから礼装まで幅広く締められるから用途が広いのが特徴です。
表が中央で半分に割れているのが特徴です。
高麗組

高麗組

礼装用に金銀の入った高麗組を持っていると重宝します。
伊賀組紐の代表的な紐。唐組と並ぶ高級な平組で格調ある美しさをもっています。

TPOに合わせた帯締めの選び方

では、ここからはTPO別に、どんな帯締めがあるかを見てみましょう!
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紬やウール着物などで普段着使いの着物なら、細めの組み紐が使いやすいです。
写真は江戸小紋を名古屋帯でカジュアルに着こなして、三部紐に帯留めでかわいらしさを出しています。

少しおしゃれして出かけたいときには、平組の紐や丸組の紐を合わせましょう。
「こだわりきもの専門店 Kisste」さんの帯留め紹介ページは、TPOごとにしっかりまとめられているので、とても選びやすいです。これなら安心して買い物できそうですね。KissteさんのページからTPO別の帯締めをご紹介いたします。
普段のおしゃれ着物に!

普段のおしゃれ着物に!

平組みのおしゃれ用帯締めです。
紬や小紋など、普段のおしゃれ着に合わせると、とっても素敵ですね!

美しく染め上げられた絹糸、その一筋一筋が交わり合い、くみひも独特の風合いと味わいを作り出した逸品。伊賀くみひもの技法は古来より伝えられてきた伝統工芸です。
礼装用ならこれ!

礼装用ならこれ!

平組の礼装用帯締めです。
訪問着はもちろんのこと、綺麗目柄の小紋や、高級な紬にもあいます。

こちらの帯締めは着物通の方からこよなく愛されている五嶋紐。
五嶋紐は一本一本がすべて手組。動きに合わせて伸び縮みするので、ぎゅっとしっかり閉まります。また、しなやかでしゃきっとした風合いと絹特有の光沢を持ち、締める際にはキュッと絹なりが響きます。
留袖用なら白地に金糸が入ったものを!

留袖用なら白地に金糸が入ったものを!

婚礼の際などおめでたい席でお召しいただく留袖用の帯締めは、白地に金糸が入ったものが一般的です。

帯締め、帯揚げ、扇子がセットになっているものが便利!

夏の帯締め選び

帯締めは夏・冬兼用で良いとも言われていますが、さすがに暑苦しく見えるものは避けたいもの。夏は夏の着物にあった細めで涼しげな帯締めを選ぶと良いですね。

そして「夏も着物をよく着る」という方は、ぜひ夏専用の帯締めでおしゃれを楽しんでみてください。
かわいすぎる!ラメ糸入りパステルカラーレース帯締め

かわいすぎる!ラメ糸入りパステルカラーレース帯締め

夏用、ラメ糸入りのパステルカラーのレース帯締めのご紹介です。夏の涼やかさが増すようなかわいらしさがありますね。おもわず全色揃えたくなっちゃいそうです!
夏物専用の帯締めでなくても、三部紐のような細めの帯締めは、夏も含め年間通して使えるので便利です。ガラス系の帯留めをすれば、涼しさ倍増ですね!
琉球ガラスの帯留めに三部紐で涼やかに

琉球ガラスの帯留めに三部紐で涼やかに

琉球ガラスの帯留めに三部紐で、とても涼しげな帯締めです。
紐も五嶋紐だから、三部紐でもしっかり留まる優れもの。
浴衣を名古屋帯で着物風に着たときの、アクセントして使うのも素敵ですね。

その他選び方のポイント

1.帯揚げと帯締めは同色にしない。
  同色にすると「やぼったい」と、言われることも。

2.着物、または帯の色の中から同じ色、または同系色を取る。
  上品な感じに仕上げたいときには、このセオリーが効果的なようです。

3.着物、または帯のメインの色目の反対色(補色)を取る。
  インパクトのある着姿にしたい場合に効果的なようです。
  反対色は帯締めより帯揚げの方が効果的。

4.主張の強い帯には、帯にとけこむ帯締め、帯揚げを合わせると帯が生きる。
帯と同色でまとめると、足長効果が

帯と同色でまとめると、足長効果が

帯締めを帯と同色でまとめると、帯締めだけが浮いて見えず、目線を高い位置(帯揚げの位置)にすることができるので、足長効果があるそうです。試してみてくださいね。
帯締め一つでも、これだけいろいろな種類がある着物の世界。やっぱり奥深いですね!
着物や帯は気軽に増やせないけれど、小物を工夫すればまったく違った着こなしができるのも着物の魅力です!ぜひあなたオリジナルの着こなしを楽しんでくださいね♪

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