2016年4月11日 更新
【思わずキュン♡】”百人一首”の恋の歌!
乙女の一番の悩みは、今も昔も変わらず恋愛ごとなんです…!思わずキュンとする恋の和歌を詠んで、辛い恋も楽しんじゃいましょ☆
そもそも百人一首って…??
百人一首とは、百人の歌人の歌をそれぞれ一首ずつ撰んで集めた歌集です。
その代表格である小倉百人一首は、藤原定家(1162~1241)が、飛鳥時代の天智天皇から鎌倉時代の藤原家隆・雅経にいたるまでの代表的な歌人、百人の歌を撰んだものです。
今から約730年も昔に詠まれた百人一首…。
今でも共感できるような素敵な歌がたくさんあるんです!
今でも共感できるような素敵な歌がたくさんあるんです!
百首の中には恋の和歌が四十三首もあり、季節の歌では秋の和歌が一番多く選ばれています。
恋の歌もたくさん…!昔の人がどんな恋愛をしていたのか、気になりますね!
思わず共感!?恋の和歌♡
かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを
あなたがこれほど好きだというのに言えないでいます。言えないからあなたはそうとも知らないでしょうね。ちょうど伊吹山のさしも草のように燃えているこの思いを。
好きだけど伝えられない…!歯がゆい思いが切ないですね(>_<)
作者である藤原実方は、あの”源氏物語”の主人公”光源氏”のモデルの一人ともされています。
作者である藤原実方は、あの”源氏物語”の主人公”光源氏”のモデルの一人ともされています。
忘れじの 行く末までは かたければ
今日をかぎりの 命ともがな
「いつまでも、忘れないよ」とおっしゃるあなたのお言葉が、将来も変わらないとは、とても信じられません。それならばいっそこの幸せを胸に、今日を限りに死んでしまいたい・・
幸せな時間を過ごすほど、不安も大きくなるもの。
”今日を限りに死んでしまいたい”という言葉が胸をうちます。
”今日を限りに死んでしまいたい”という言葉が胸をうちます。
しのぶれど 色に出にけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで
私の恋を誰にも知られないように、心にひめていたのに、
とうとう顔色に出てしまったようだ
なにか、物思いをしているのですかと、人がたずねるほどに・・
”好き”の想いが強すぎると、思わず顔に出てしまっているかも…?!
こひすてふ わがなはまだき たちにけり
ひとしれずこそ おもひそめしか
恋をしているという、私のうわさは
早くも世間に広まってしまったことだ。
誰にも知られないように、密かに心のうちで思い始めたばかりなのに。
こちらも上の歌と同じ気持が詠まれたもの。
ちなみに、この歌と上の歌は”歌合せ”と呼ばれる和歌コンテストのようなもので戦って、上の歌が勝ちました。しかし、どちらの歌も優劣つけがたく感じますね!
ちなみに、この歌と上の歌は”歌合せ”と呼ばれる和歌コンテストのようなもので戦って、上の歌が勝ちました。しかし、どちらの歌も優劣つけがたく感じますね!
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも
ぬれにぞぬれし 色はかはらず
あなたにお見せしたいものです。恋い焦がれて流す涙で色が変わってしまったこの袖を・・。あの松島の雄島の猟師の袖でさえ、波でどんなに濡れても私の袖のように色まで変わる事はないというのに。
袖の色が変わってしまう程涙を流す…大袈裟な表現かもしれませんが、
それほど”会えない時間が辛い”という気持が伝わってきます(/_;)
ちなみに”雄島”とは、日本三景である松島を示しています。
それほど”会えない時間が辛い”という気持が伝わってきます(/_;)
ちなみに”雄島”とは、日本三景である松島を示しています。
via www.yunphoto.net
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は ものをこそ思へ
あなたのお心が、いつまでも変わらないかどうかも分かりません
あなたとお別れした今朝は、この黒髪が乱れているように
私の心も、恋のもの思いに乱れています。
信じたいとは思っていても、疑ってしまうことってありますよね。
恋のもの思いはいつの時代も変わらなそうです…!
恋のもの思いはいつの時代も変わらなそうです…!
あひ見ての 後の心に くらぶれば
昔はものを 思はざりけり
あなたと会って一夜を過ごしたあとの、
このせつない心に比べると会う前のもの思いなどは
ものの数には入らないようなものだったのですね
いっそ会わなければ…と思ってしまうほどの切なさ。
なんとも素敵な表現で描かれています。
なんとも素敵な表現で描かれています。
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
しのぶることの 弱りもぞする
私の命よ、絶えるなら絶えてしまえ。このまま生きながらえていると、耐え忍ぶ力が弱くなってしまい、自分一人の心に秘めている思いが、外に現れてしまいそうだから・・
”命よ絶えてしまえ!”という強い言葉が印象的な歌です。
秘めなければいけない恋はどの時代もつらいものですね。
秘めなければいけない恋はどの時代もつらいものですね。
夜もすがら もの思ふころは 明けやらぬ
閨のひまさへ つれなかりけり
ひと晩中来ないあの人のことを思っていると、なかなか夜が明けなくて..。朝の光が差し込まないこの戸のすき間さえつれなく感じるなあ。
眠れないほどもの思いをしている夜、長く感じてしまいますよね。
お気に入りの歌は見つかりましたか…??
約730年も前の歌…しかし、思わず共感しちゃった!という方もいるのではないでしょうか??
ふと口ずさめるお気に入りの歌を探してみてくださいね☆
ふと口ずさめるお気に入りの歌を探してみてくださいね☆
via photo53.com
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