2016年12月22日 更新

【オリジナル帯揚げを作ろう!】「木版染め体験with貴久樹」に行ってきました

帯からちょこっと出る帯揚げ。雰囲気を少し変えられたり、遊び心を取り入れられたりして便利かつ楽しいアイテムですよね。今回は、憧れきものブランド「貴久樹」さんが帯揚げの木版染め体験のお教室をされるということで、実際に行ってきました!

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そもそも木版染めって…?

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木版染めは、和紙でできた型紙を使用する型染めとは違い、
ホウやエゾツゲなどの3~10cmの小さな木片に型彫りを配した様々な柄の木版を、一つ一つ直接生地に押し染めるという技法です。
古くはインドに由来する、伝統的な染め方の一つですが、
残念ながら日本ではあまり知られていないようです。
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今回、木版染めをご指導してくださったのは、憧れの着物ブランド「貴久樹」の糸川千尋先生です。

ちょうど1年前に「貴久樹」の付下げを購入したのですが、糸川千尋先生は覚えていてくださり、「あの付下げには、この色の帯揚げが似合うわよ」などのアドバイスもいただき、「貴久樹」ファンとしては大感激でした!
では、実際に「帯揚げ木版染め体験」で学んだ木版染めの方法をご紹介していきますね!

✡生地を選ぶ

沢山の色から帯揚げを選びます

沢山の色から帯揚げを選びます

まずは帯揚げの生地を選びます!
貴久樹らしい、柔らかい優しい色合いの帯揚げがずらり。
貴久樹オリジナルで染め上げた帯揚げとのこと。さすがです。
手触りも上質で、どれも素敵で目移りしちゃいます。
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今回はグレーがかった上品なピンクを選んでみました!
まず下準備としてタオルの上にまっすぐ置きます。
タオルを敷くことによって染めやすくなるんです!

✡いよいよ木版を選びます!

木版に込められた意味

木版に込められた意味

説明書きにない木版も色々あったのですが、一部の木版には、込められた意味の説明がついていました!
なんだかお守りみたいで素敵ですね…!
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実際の木版はこんな感じ。
色が既についていると、「この木版にはこの色だけなの…?」と疑問に思ってしまいますが、ウエットティッシュで拭けば、新しい色をつけられるので、選んだ木版にお好みの色がつけられます!
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ではさっそく。
最初は表に出ない部分で練習してみます。
真ん中も表に出ませんが
一番端の部分は絶対に出ないので練習に最適です。
まずはこのお花の木版を使ってみます。
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スポンジのインクをぎゅぎゅっとつけて、しっかり押します。
どうですか?
押す前のイメージと押した柄の印象が微妙に違ったりするので、
紙や帯揚げの端で試してから本番に向かうと良いみたいです。

☆ポイント☆

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◎とにかくインクはしっかり隙間なくつける
◎押してからさらに押すイメージで、ぐりぐりと押す

ちゃんと押さないと柄がかすれてしまったりするので、ぎゅ!っと押すことが大事でした。

✡自分好みに仕上げていく

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あとは好きな色、好きな柄を組み合わせて染めていくだけです!
真ん中は柄が出ない、端っこも出ない、などの注意点はいくつかあります。
ピンポイントで出したい柄やデザインがあるときは、染める前に帯揚げを折ってみて、自分にあてて、どこが出るか確認してみましょう!
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このように、色の種類もたくさんあるので、同じ木版を使っても色合いの違いで楽しめるんです!
技ありテクニックも…

技ありテクニックも…

これはカラフルな色合いで染めた感じですね。
画像上部に黄色で丸をつけたところに注目してみてください。
木版の上半分にピンクを、下半分に緑をつけていて、さらに可愛らしいですね!
ちなみに、もう一つ注目してほしいのがその染めた位置。
ど真ん中なんです。着てみると見えなくなってしまうのですが、無地だとわかりにくい中心も、自分で目印のように染めておけば、便利かつ可愛いですよね!

完成したら…

完成したら、椅子などにかけて、他のものに色が移らないように注意しながら10分ほど乾かします。
できあがりです!

できあがりです!

乾かしたあとは、こんな感じで自分だけのオリジナル帯揚げとしていただけます。
嬉しいですね!
自宅に持ち帰ったら、当て布をしたうえで中温程度のアイロンをかけると
色が定着して良いそうです。
基本的に落ちない特殊なインクが使われているのですが、念には念を、ですよね。
みなさんも世界でたった一つのオリジナル帯揚げを、作ってみてはいかがでしょうか?
今回はスポットのイベントでしたが、リクエストが多ければ、またきっとお教室を開いてくださると思います!

イベント主催:京都きもの市場銀座店ご紹介

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この素敵なイベントを主催して、取材協力してくださったのは、日本最大級の「着物」インターネット通販サイト「京都きもの市場」さんです。最近、きもの市場さんは通販だけでなく、実イベントにも力を入れていらっしゃいます。今回のイベントも銀座店での開催でした。

東京・銀座「京都きもの市場」クリスマスセールのご案内

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