2016年4月16日 更新
きものを着る若者が増えている!?ネット通販で着物を手軽に購入できる時代に!!
「Smile–すみれ–」インタビュー企画第2弾☆ 本日は日本最大級の着物通販サイトを運営する、京都きもの市場 銀座店店長の菅野大介様にお話をうかがいました! 和装業界に身を投じて4年、28歳という若さで1店舗の店長をされている菅野様。その熱い想いを、ぜひとも聞いてみてください…♪
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早速ですが、この4年間を振り返って、菅野様の着物に対する想いはどのように変化したのでしょうか?
色んなことがめちゃめちゃ変化しましたね!着物の魅力って、本当に凄いなあと感心させられることばかりでした。日本文化や織物、歴史、それに携わる人たちと僕自身が出逢い、そこからの影響をかなり受けました。
どのような影響を受けましたか?
自分は日本のことを全く知らなかったなと思いました!世界に目を向ける前にもっと自国のことを知らないといけない…そのくらい、日本人の素晴らしさに感動しました。
特にどのようなタイミングで感じられることなのでしょうか?
僕がお客様とお話ししている時ですね。1つ1つの工程に想いを注ぐ産地の方々のことを思い浮かべながら、本気でお客様に伝えた際に、聞いてくれたお客様が涙を流すほどに感動してくれるのです。自分にとっては営業トークの1つでも、お客様がこんなにも着物を愛しているんだ!と話していて感じる時は逆に自分が学ばされます。商売の中でお客様と何かを感じられるプロに僕はなりたいですし、自分と出逢った人々と繋がる、その瞬間がたまらなく好きなんです。
今まで菅野様が一番感銘を受けたエピソードというものはありますか?
少し長くなってしまいますが、僕はここの店長になる前、広島県で働いていました。その店にある日、振袖を買いに訪れた親子がいたんです。「成人を迎える娘のために、振袖を」と。そこで僕は娘さんのご試着のお手伝いをしました。きちんと、と言っても、仮ですので、帯をしっかりと結ったわけではありません。ですが、振袖を身に纏った娘さんをお母様の前にご披露した瞬間、お母様は涙を流したのです。
「綺麗」とか「似合っている」ということ以上に「自分の娘が振袖を着る年になり、こんなにも大きくなった」という嬉しさが込み上げたのだと思います。そして、そのように泣いているお母様を見た娘さんは、瞳を潤ませながら一言「お母さん、ありがとう」と微笑んだのです。
「綺麗」とか「似合っている」ということ以上に「自分の娘が振袖を着る年になり、こんなにも大きくなった」という嬉しさが込み上げたのだと思います。そして、そのように泣いているお母様を見た娘さんは、瞳を潤ませながら一言「お母さん、ありがとう」と微笑んだのです。
…聞いただけで少しうるっときてしまいました(笑)
そうですよね。こんな瞬間、普通の仕事で感じられることは少ないと思います!着物業界は「人と人の繋がり」だなあということを再確認させられました。やはり、着物と洋服の一番の違いは「お客様のストーリー」を知ることができる、というところにあると思うんです。着物を着ることは日常的ではなくなってきてしまっています。だからこそ、着物によって与えられる時間は、お客様にとって掛け替えのない、特別なものとなるのだと僕は思います。
「特別」と言いますと、着物が普段着になることは菅野様にとってあまり宜しくないということでしょうか?
いえ、そういうわけではありません。大切な日本文化として、皆が着物を着るようになることはとても素晴らしいことです。ただ、僕個人としては、これからの時代に必要なものが残っていくべきだと思うんですよ。だって、世に求められていないものが残ったとして、どれだけの人が助かり、豊かになると思いますか?それを考えると、今後は着物が持つ必要とされている部分を現代に進化させることが必要かと想います。世界が向かっていく方向や自分が未来を見据えた先で、どう伝播させていくのが良いのか——それが重要ですね。
中々深いお話ですね…菅野様が今後を考える上で、何か具体的な施策はおありでしょうか?
そもそも着物を着る、ということ自体が多くの人々にとってハードルの高いことだと思うんです。ですから、僕はプリント物の安い着物を生産することの否定はしません。例えば、今では「デニム着物」というご家庭で洗えて、安い着物があり、男性には特に人気です。仕立てても10万円以下で済むでしょう。しかし、大量生産が増えてしまっては、それはそれで良くありません。職人さんが1つ1つ紡いだ柄や、その意味を着ることは大切なことです。ですから、文化を大事にするためにはバランスが必要だと思います。
両方をの良さを取り入れることによって、今後着物を良い形で残していくということですね。
そうです。着物は選択肢の一つとして残ったら良いと思うのです。例えば、鎌倉に遊びに行く時やふらっと美術館に行く時。また、結婚式などのレセプションにて「着物で行こうかな?」といった軽い気持ちで着てみて欲しいです。
そのために、今自分が着物店の店長としてできることは、お客様に安心・納得のお値段で良いものをご提供することだと想っております。
そのために、今自分が着物店の店長としてできることは、お客様に安心・納得のお値段で良いものをご提供することだと想っております。
着物に対する熱い想いの籠もったお話、大変興味深かったです。それでは、最後に一言お願いいたします。
はい。1度、うちのサイトを見て欲しいです。と言いますのも、着物は入口がどこにあるか分かりません。「着物を着てみたい!」と思っていても、「高い」とか「着るのが面倒」と、どこかで諦めてしまっている人が多いはずです。でも、その「どうせ無理」を辞めれば、着物なんてすぐに着ることができます!ですから、一度サイトを見て欲しいです。そうすれば、うちに置いてあるものはネットで大抵分かりますから。
また、うちは店舗もそんなに大きくなく、店長も若いので、敷居も低いです。あなたが好きな着物に出会えるよう、できるだけお手伝いいたしますので、あなたの欲しいものや見たいものを、そして着物1つ1つに懸ける想いを肌で感じ取ってください。うちに遊びに来てくれることを心より、楽しみにしております!
また、うちは店舗もそんなに大きくなく、店長も若いので、敷居も低いです。あなたが好きな着物に出会えるよう、できるだけお手伝いいたしますので、あなたの欲しいものや見たいものを、そして着物1つ1つに懸ける想いを肌で感じ取ってください。うちに遊びに来てくれることを心より、楽しみにしております!
菅野様、長いお時間、ありがとうございました。
きものSmileは「着物大好き!」という女性のためのWebメディアです。
日本に、もっと着物ファンが増えるように。
これからも様々な場所でのインタビュー記事を配信していきますので、どうぞお楽しみに!
日本に、もっと着物ファンが増えるように。
これからも様々な場所でのインタビュー記事を配信していきますので、どうぞお楽しみに!
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